成都4日目の現地プライベートツアーの続きです。
都江堰東側の玉塁山公園を見学した後、都江堰内部を散策しました。人工の中洲と外江、内江
岷江の氾濫対策のため、2200年前(紀元前3世紀)に造られた利水・灌漑施設の都江堰は、主に魚嘴、飛沙堰、宝瓶口の3部からなるそうです。岷江の流れは、まず人工の中州(金剛堤)によって、外江と内江に分けられ、外江(金馬河)はそのまま下流に流れていき、内江は灌漑用水としていくつかの用水路に振り分けられて成都平原に流れていく仕組みになっているそうです。
この人工の中州が2200年前に竹製の籠に石を詰めたものを積んで造られたということは驚きです。
安瀾索橋
まずは内江の東岸から安瀾索橋と呼ばれる吊り橋を渡って、外江と内江の間にある中洲へ行きました。安瀾索橋は結構揺れるのと、橋の下(内江)はかなりの勢いで水が流れていて、橋を渡る際にはスリルがありました。
魚嘴
中洲に渡り、中洲の先端(最上流部)にある魚嘴(ぎょし)を見学しました。魚嘴は魚の口のように鋭角になっていて、ここを境に、岷江の流れは外江(左側)と内江(右側)に分かれます。
訪問時には、外江は堰で止められていて、大部分の水は内江へ流れていました。
建設時に使われたという竹製の籠の模型が飾ってありました。
中州を下流側へ
次に中州を下流側へ向かいました。中洲内の移動には電動カートもありましたが、この時は歩いて移動しました。
飛沙堰
内江を流れる水は、中洲の下端(最下流部)にある飛沙堰と呼ばれる第2の堰で、再度外江と内江に分けられます。飛沙堰は内江側の水が増水した際の洪水対策のために造られた堰で、増水時にはここから外江側へ戻るように設計されているそうです。
古代の灌漑設備の技術の高さには驚くばかりです。
宝瓶口と伏龍観
飛沙堰を通過した内江側の水は、宝瓶口と呼ばれる第3の堰を通って成都平原に流れていくそうです。宝瓶口の上には伏龍観と呼ばれる建物があり、ここからは飛沙堰と宝瓶口の流れが良く見えるのでおすすめポイントです。
都江堰の下流にある離堆公園内を散策した後、17時頃離堰大門から退場しました。
都江堰のある都江堰市もパンダのふるさととのことで、ここにもパンダペイントのタクシーが走っていました。
この日は1万2千歩ぐらい歩き、結構ハードなツアーでしたが、2つの世界遺産を効率的にまわることができて充実した1日となりました。
ツアー概要:世界遺産楽山大仏と都江堰を巡る現地プライベートツアー
この旅行記を最初から読む→三国志と世界遺産、パンダのふるさとを巡る成都8日間の旅
つづく